秋冬のお気に入り「ワインの石鹸」、実験2

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前回、ぐるぐるが終わって牛乳パック型に流し入れるところまでのご報告でした。

 

さて、その後、出来上がったワインの石鹸はと言いますと…

 

左:「白ワインの石鹸」

右:「赤ワインの石鹸」です。

 

光の加減で、逆の濃さに見えなくもないですが

間違いないです。なぜなら…

 

 

上:「白ワインの石鹸」

下:「赤ワインの石鹸」

 

わかりやすい目印のように、赤ワインの石鹸は

表面にムラのような、ちょとザギザギした感じになってしまっているからです。

 

カットした面が、ぼそっとなると言いますか。

 

年に1回、あるかないかの状態。

 

 

…でもこうして見ると、上が白ワインなのに…逆に見えますね。

(くどいようですが、あってます)

 

 

 

そして、タマゴのような不思議な色に見えているこれが、

実験として 赤ワインと白ワインの石鹸タネでマーブルに挑戦 だったのですが…

 

ほんのすこし、もわもわとしてる程度にしか、見えませんでした。

 

薔薇を漬けないワインでやったほうが、くっきりマーブルになったと思います、失敗。。。

 

 

よく見ると、もわもわした模様が見えますか?

 

この年輪みたいな煮玉子みたいな色は、カットした直後しか見れません。

時間がたって空気がふれると、外の濃い茶の色が全体に広がって

グラデーションではなくなります。

 

毎度のことながら、石鹸て不思議ですよね。

 

秋冬お気に入りの、茶油を配合した、ワイン専用(となんとなくなってしまった)レシピです。

香り付けもなし。

ワインの香り、白と赤で少し違う仕上がりなのがわかりますよ。

 

そして気になる薔薇ですが…

ワインには香りは移っていても、石鹸にはほとんど残りませんでした。

 

去年作った強い香りのスパイスやらハーブやら、大量に入れまくったワイン石鹸、

あれは、ほんのりいい香りだったのだけれど。

 

ハーブの香りを石鹸に移すには、本当にコツがいるのですよね。

精油で香り付けをするのも好きですが、

香りを自然のものから取り出せないかと…ちょこちょこと実験を重ねています。

 

現代の世の中は、どんどん香料が強くなっています。

自然のものから採れた、最小限の香りを楽しめる石鹸を作る提案も

とても大事なのではないかと、ずっと思っています。

 

 

香りや見た目はともかく、秋も深まってきたので、解禁が楽しみです。

 

 

 

スティックタイプのルームフレグランス

 

スティックタイプのルームフレグランスを、

骨董市で見付けた古い瓶を使って作ってみました。

 

アロマテラピーの分野にまつわる言葉で

アロマ、アロマオイル、アロマの香りなどなど…

いろんな単語が聞かれるようになってきましたが

変な言葉・間違っている使い方も多く見られます。

 

アロマテラピーに使われる植物からの抽出物は

正しくは 『精油』 または 『エッセンシャルオイル』 と言われ

その2種類以外は正しい言葉ではありません。

 

よく見られる 『アロマオイル』 という使い方は

何となくですが…合成香料の 『フレグランスオイル』 もその中に含まれ

広い定義で 「いい香りのする物、自然を思い起こすような香り」

みたいなイメージがあります。

100円ショップで見かける 『アロマオイル』 は、

おそらくほとんど 『精油』 ではなく合成香料でしょう。

 

それから、このようなルームフレグランスもたくさん見かけますが

合成香料のものが多いようです。

中には、精油と合成香料を混ぜたかな?と思うものも。

これは非常に高価な値段のものです。

 

合成香料の良さは、香りの強さ。

柔軟剤などの香り付けを強く出来るのも

合成香料ならでは、なのですが、

あまりに強く香らせてしまうととマナー違反になりますのでご注意を。

 

 

 

さて、話が横道それましたが、

このルームフレグランスは 精油だけを使って香り付けをし、

香水の定義に乗っ取って希釈してあります。

作り方を知ればレシピそのものは簡単なものですが

濃度や精油選びにその理由があるので

こうしたお教室もご要望があればぜひ開講したいと考えています。

 

スティックを、竹串で代用している手作りレシピも多く見かけますが

無印良品などで専用のスティックが手に入ります。

専用のもののほうが、木材の繊維の入り方に特徴があるので

香りの拡散がいいのです。

 

 

 

秋冬のお気に入り「ワインの石鹸」、実験1

あんなに暑かった夏はどこへいった?というくらい、

あっという間に秋がやってまいりました。

 

朝晩は、洗顔で顔がつっぱるように…。

この乾燥具合が、季節の変わり目の合図です。

 

 

さて、秋冬用の石鹸と言えば、大好きなレシピは「ワインの石鹸」なのですが

11月のお教室の準備データもかねて、ちょっといろいろ実験してみました。

 

「白ワイン」で1本、「赤ワイン」で1本、「白ワインと赤ワインでマーブル」を1本仕込みました。

 

 

ワインの石鹸を作るには、ワインはあらかじめ湯煎してアルコールを飛ばしておく必要があります

そのままのワインを使うと、アルコールによって鹸化反応が促進され

激トレースと言われる状態になって失敗する原因になります。

 

 

また、湯煎した直後など、ワインの温度が高いと非常に危険です。

この日は冷蔵庫でキンキンに冷やしたものを、苛性ソーダと混ぜました。

左が「白ワイン」、右が「赤ワイン」。激しく反応が起こります。

 

容器はいつもより余裕を持って。万が一、吹きこぼれても大丈夫なように流しの中が安全です。

※写真撮影のために手袋をしていないだけで、撮影以外はゴム手袋を着用しています。

 

 

反応が収まったところ、わかりやすい白いボールの写真で。

左が「白ワイン」、右が「赤ワイン」の苛性ソーダ溶液です。

 

実はこのワイン、どちらもバラの花びらをじっくり3カ月以上漬けてあったものなので

何も漬けずに反応させると、また違った色になります。

バラ入りは色が濃く出ているようです。

 

ワインについては、こちらへ ←click!

 

 

まずは「白ワイン」の1本を。

 

 

ぐるぐるが終わりました。いつもより断然濃い色が!!!

 

続いて「赤ワイン」の一本も、ぐるぐるが終わりました。

この写真だと、白ワインと赤ワインの色の違いがわからないですね…。

 

 

 

 

並べてみると、違いがわかるでしょうか。

上から「赤ワイン」「白ワイン」です。

 

 

単独の「赤」「白」とはオイル配合を変えて、

「赤白のマーブル」を。牛乳パック縦使いにしてみました。

 

 

この結果は、次に続きます。 ←click!

 

 

 

バラを漬けたワイン

秋冬用の石鹸イメージで、ちょっと変わったワインの石鹸を作りたいなぁと

実は春から待っていました。

 

バラをじっくり漬けて、成分と香りを移してみたらどうなるだろう?と。

 

 

以前、香りの強いもの=ハーブやスパイスや生薬 をワインに漬けこんで、

香料なしで石鹸にした場合どのくらい香りが残るか?

を実験したことがあります。

 

その時に、なかなか面白い結果になったので、今回はその第二弾というわけです。

 

バラは、ダマスクの名前がついたものを用意して、

ちょっと色は悪いけれどすばらしい香りを取り出すべく、大量に。

 

 

「赤ワイン」 : 赤ワイン 500g

ダマスクローズ 30g

2014.4.29 作成

 

 

「白ワイン」 : 白ワイン 500g

ダマスクローズ 30g

2014.4.29 作成

 

 

左が赤ワイン、右が白ワイン。

漬けた直後も、すでにうっすらバラの色が出ています。

 

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さて、4月に漬けたワインですから、5か月も経っていたんですねー!

夏の間は石鹸作りも、繊細な管理は難しいので

暑い夏も越えて、ようやく開封。

 

 

こちらが「白ワイン」、色が結構ついていますね!

 

鍋の色も黒いので見えにくいですが、

こちらが「赤ワイン」。赤については色がついたかどうか、というより、

赤みが(もともとかなりお安いワインだったから)深い赤になったというイメージ。

 

アルコールを飛ばして、石鹸作りに入ります。

 

石鹸作りの様子はこちらから ←click!

 

 

 

石鹸皿を作りに行く、大人の遠足の構想

石鹸を交換して、皆で研究したり楽しく意見交換したりお話したり、

時にはパンを焼いていただいたり…

 

とにかく楽しい石鹸の交流会『横浜ソーパー会』にて、大人の秋の遠足が予定されています。

 

ずばり、陶芸で石鹸のお皿を作りに行くスピンオフの会!

 

 

以前陶芸を習っていた事があり、

石膏型でシロクマのお皿を作った事があります。

 

ちょっと小さいけれど、これの下に穴をあけてみようかな?

やっぱりちょっと小さいかな…?